イタリアでパリデ・ヴェントゥーリ氏より学んだ、伝統的ベルカント唱法を、日本において、出来る限り100パーセントそのままを伝えようと考えています。
パリデ・ヴェントゥーリ
スカラ座声楽部門のアドバイザーでもあったパリデ・ヴェントゥーリ氏は、有名なマリオ・デル・モナコやフランコ・コレルリ等著名な歌手を育てたメロッキ氏に学び、イタリアの発声法を伝える貴重な存在。
Maestro VENTURI との出会い
私とMaestro VENTURI の出会いは私がイタリアへ行って間もない頃、小っちゃな町で行われた若手ばかりのオペラ「シャモニーのリンダ」で良いバス歌手の歌声を聞いたのが始まりです。
日本からイタリアへ行ったばかりの私にとって、そのバス歌手の音色は何と柔らかく、全ての音が無理なく、心地よく・・・。ショックでした・・・。
まだたどたどしいイタリア語の私は友達に楽屋に連れて行ってもらい、「どの先生に習っているのか?」と聞きました。そこでVENTURI先生の連絡先を知り得たのです。そのことをVENTURI先生の初めてのレッスンを受けた折に話した所、先生は「彼はまだ21〜2歳で来年スカラ座の“シチリア島の夕べの祈り”でデビューするのが決まっているんだよ。15歳からうちで勉強しているんだ。まだまだ声は充分ではないけれど将来は年齢と共に絶対良くなる子だよ!」と話して下さいました。その若者は今、世界中の劇場で歌っている、“CARLO・COLOMBARA”なのです。
VENTURI先生は現在世界的に活躍する歌手達を数多く育てられました。
私は先生の音楽家としての姿勢、伝統的なベルカント唱法を基本に、自分自身も声楽家として、指導者として成長していこうと考えています。自然で正直な音楽を目標としながら・・・。VENTURI先生に感謝・・・!!